和書リスト。
和書:日本の書籍。また、日本語で書かれている書物。
(『デジタル大辞泉』小学館より)
以下の本も含めます:
- 日本国外で出版された日本語で書かれたもの
- 洋書の日本語訳
漢文の場合には、原則として日本で開版されたものを。 また、漢文リストの方もご参照ください。
どうぞBookwyrmの世界をお楽しみください!
Lists about books written in different languages: ja | lzh | zh
Created by 山月
レイモンド・ウィリアムズや中野好夫が見すえた「現実」と今日の「現実」とは、もはやすり合わせが不可能なほどに乖離してしまったのだろうかーー。遅れてきたモダニスト、ウィリアムズ、E・P・トムソン、ピーター・フラー、石牟礼道子、ユージン・スミスらが政治と文学を両輪にして動かそうとした「現実」と、彼らが到達したかった「現実」とを明らかにする。
二〇世紀「英国」小説の展開 by 高橋和久, 丹治愛
20世紀英国小説研究の新しい傾向を踏まえつつ、「小説を読む」意味を問い直す。 ヘンリー・ジェイムズからカズオ・イシグロまでの重要な作家の作品論を、幅広い世代の18人の論者が展開する。 高橋和久による20世紀英国小説批評の大きな地図となる序文も読みどころ。
声と眼差しの物語論。古典的物語論からポスト古典的物語論への展開を視野に収めた一人称小説の物語論の企て。 ジュネット、シュタンツェル、プリンス、バル、オニール、フルダーニク、フェラン、ニィエラグデンの物語論との対話を通して提案される一人称小説の物語論。一人称小説の多様性が明らかになる一方、「一人称の視点」、「地の文」といった旧来の概念の限界も明らかに。
学者と反逆者 by 大橋洋一, 梶原克教, Terry Eagleton
イーグルトンのアイルランド3部作の完結編 Scholars & Rebels: In Nineteenth-Century Ireland の全訳 アイルランド文学史において顧みられることのなかった知識人たちを具体的に描きだし、19世紀中葉の文化的潮流を明らかにする。
バフチンと文化理論 by 宍戸通庸, Ken Hirschkop, David Shepherd
詩学、文芸理論に大きな影響を与え、生成する対話を軸に、ドストエフスキーとラブレーを読み解き、テクストの〈ポリフォニー〉に着目するバフチンの新たな資料もふまえ、その思想の全貌にあらゆる角度から迫る、豪華執筆陣を迎えた画期的な論文集。
ウィトゲンシュタイン、心、意味 by 宍戸通庸, Meredith Williams
ウィトゲンシュタインの後期思想が一貫したテーマで論じられた研究論文集。「言語ゲーム」の本質を「規則の規範性」「技術」という観点から捉え、これまでの論者との批判的対話を通して心を社会的に根拠づける方法はユニークで説得的。
近代への反逆 by T. J. Jackson Lears, 大矢健, 岡崎清, and 1 other (言語科学の冒険, #26)
我々の時代に酷似したアメリカ世紀末を、フロイト、グラムシ、ヴェーバーを武器に歴史学の大家がラディカルに描く。カウンターカルチャーの残光のもと、アメリカ文明の悲劇に苦しんだ著者が分析する、反近代主義の栄光と挫折。訳注、伝記情報、訳者解説も充実した、必携の一冊。
ポスト・モダンのD.H.ロレンス by 内田憲男, 楠瀬健昭, 鈴木直子, and 11 others
70年代以降の文学批評の流れを一望できる、ロレンスをめぐる13編の刺激的な評論集。70年代?80年代前半にかけてのマルクス主義批評やフェミニズム批評から、フーコー、デリダ等の思想に基づくポスト構造主義批評までを収録。モダン以後の新たな批評の具体的実践。
モダニズムと神話 by Michael Bell, 浅井雅志, 安尾正秋, and 2 others (言語科学の冒険, #9)
ポストモダンの混迷状態からの脱出の方途を探るため、ニーチェやハイデガーの哲学を背景におき、「神話」を中心軸に据え、西洋圏外にも目配りしつつイェイツからアンジェラ・カーターまで多彩な作家を取り上げて、近現代文学を新たに読み解く。
ポストコロニアル理論入門 by Ania Loomba, 吉原ゆかり
植民地支配、ポストコロニアル理論をめぐる論争を、数々の具体例を交え概説。ポストコロニアル理論とジェンダーや人種、階級、植民地イデオロギーとの関係が一望できる。植民地主義とポストコロニアル理論と歴史背景を解説する入門書。