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1世紀にフランスから世界へと普及した脱成長運動。本書は最新の議論を踏まえながら、その歴史的背景、理論的射程、課題を解説。
「脱成長」La décroissance という概念は、「成長」という概念と対になっている、もしくはなんらかの連関があると考えられる。 では、その「成長」とはどのような概念か？また、その概念を精査した上で、その上に「脱」を付ける語彙にはどのような意味内容があるのか。 ラトゥーシュはそのような問いに丁寧に応えてゆく。
脱成長が広く論じられる現在、読む価値のあるテキスト。「成長」という言葉の意味を考えるためにも役立つ。
白水社書籍紹介ページ www.hakusuisha.co.jp/book/b535820.html
今までジェイムズのプラグマティズムにおける「宗教と科学の調停」というプロジェクトは、日本では注目を集めてこなかった。 著者の林氏は、ジェイムズが『宗教的経験の諸相』を中心とした宗教論において上記プロジェクトと格闘したその全体像を提示する。 日本のジェイムズ研究において、ミッシングリンクとなっていたジェイムズ宗教論を学ぶ必読書となっている。
春秋社書籍紹介ページ www.shunjusha.co.jp/book/9784393321058.html
歎異抄は鎌倉時代のテキストであり、現代の読者はそこに様々な解釈を施すことができる。 著者の阿満氏は歎異抄に描かれる親鸞の気迫を読み取り、そこからジェイムズの言う「二度生まれ型の宗教」の姿を読み取る。 優れた歎異抄の解釈であり、また生活における信仰のあり方を刷新する鮮烈な世界観を提示している。
筑摩書房書籍紹介ページ www.chikumashobo.co.jp/product/9784480092205/
